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テレワーク成功の秘訣は、
情報の見える化と業務プロセスの見える化がカギ

  • 可視化
  • 電子化
テレワーク成功の秘訣は、
 目次

思い切って始めてみたテレワーク、ちゃんと続いていますか?

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、急に新しい生活様式が求められるようになりました。働き方にも色々な変化が起こり、2019年や2020年にはテレワークを導入する企業が相次ぎました。そうした企業の中にはテレワークへの準備がしっかりできていなかった企業や、従来テレワークに前向きではなかった企業も多く含まれます。

その変化は数字にも表れています。内閣府が発表した「第6回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査 」によれば、2019年12月には10.3%に過ぎなかった全国のテレワーク実施率は、2021年9-10月には32.2%にまで上昇しています。東京23区に限ってみれば、同時期に17.8%から55.2%にまで上昇しているのです。しかし気になることもあります。ウィズコロナ、アフターコロナを視野に入れた社会活動の揺り戻しを受けて、テレワーク実施率が下がり始めているのです。全国平均では2023年3月には30.0%(2021年9‐10月に比べて2.2%減少)、東京23区は51.6%(同3.6%減少)となっています。

これを見てわかるのは、うまく軌道に乗せられた企業ばかりではなかったということです。本来ならしっかりと準備して取り組むべき大きな変化を、必要に迫られて短時間で実施しなければならなかったのですから、無理もありません。しかし、新しい働き方を取り入れる大きなチャンスを、このまま逃してしまうのはもったいないのではないでしょうか。

テレワークを成功させるための2つのポイント

テレワークが続かない、軌道に乗らない企業に共通する課題として挙げられるのが、紙の書類の多さと対面を前提とした業務の多さです。テレワークを進めるためには、情報の見える化とプロセスの見える化を確実に行うことが必要になってきます。

情報を見える化

紙の書類で情報を管理している場合には、テレワークであっても閲覧や持ち帰りのために、オフィスに出社しなければならなくなります。しかも、誰がどこに持っていったのかきちんと管理しなければ、書類が紛失したり情報が流出したりするリスクも発生します。こうした情報管理の課題を解決するために手っ取り早いのは、クラウドで情報を管理することです。

ビジネス向けチャットで共有するという方法もありますが、チャットは共有された情報をあとで見返して情報を探すことには向いていません。リアルタイムな情報共有には便利ですが、チャットはあくまでその場でやりとりするツールであり、情報を貯める場所ではないと考えましょう。情報を貯める場所としてはチャットではなく、クラウドのストレージを使うことをお勧めします。

今後作成される文書は Google やマイクロソフトのクラウドで共有するようにして、ペーパーレス化を進めましょう。既存の書類はスキャンしてPDFとして共有するところからのスタートで十分です。情報を物理的な場所の制約から解き放つだけで、テレワークは格段にやりやすくなります。

業務プロセスを見える化

たまった情報が紙の書類で管理されている企業の多くは、各種の申請や稟議などの書類も紙で回覧されていることと思います。紙の書類を残したままでテレワークに移行すると、なかなか承認してもらえなかったり、書類の確認と押印のためだけに出社を求められたりといった問題が起こります。家で確認しようとうっかり持ち帰ったまま、申請書類が紛失するという事態も考えられます。業務の進捗の見える化という観点からも、情報がどこにあるのか明確にしておくという観点からも、書類の電子化がテレワークに必須と言えます。また、書類および書類の申請や承認の流れをワークフローと呼びますが、ワークフローを電子化することは、業務のプロセス全体を見える化することにもつながります。

テレワーク環境でワークフローを電子化するメリット

ワークフローを電子化することのメリットをテレワーク推進の観点から整理してみましょう。まず、紙の書類ではないので用紙を取りに行く手間がありません。書類を記入したあとに、承認者のところに持っていく必要もありません。上司は自分の好きな場所で申請内容を確認して、承認できます。申請書類が次回の出社日までデスクに放置される心配がありません。

しかも、情報は常にクラウド上にあるので、誰がいつ起案したのか、誰がいつ承認したのか、いま誰の承認待ちなのかがすぐにわかります。紙の書類と違い、誰のところで止まっているのかわからなくなったり、紛失したりすることはありません。

紙のワークフロー
決められた場所から申請用紙を取り出して起案
上司の出社日まで待たなければならない
上司は申請の確認、押印のために出社しなければならない
紙の書類を追わなければ現在の承認ステップや
そもそもありかがわからない
電子化されたワークフロー
必要なときにオンラインで起案
起案後すぐに上司に通知が届く
上司は好きな場所で申請内容を確認、承認できる
誰が持っているかかひと目でわかる

テレワークを前提に整理してみましたが、手軽に起案できてすぐに上司に通知が届き、承認してもらえるということはオフィスワークでも大きなメリットです。パンデミックが落ち着き、ウィズコロナのステップに進んでオフィスワークに戻ったとしても、ワークフロー電子化は無駄にはならないのです。

テレワークを短期間で成功に導く、ワークフローシステムの活用

ワークフローの電子化がテレワーク推進に役立つとは言っても、ワークフローを電子化すること自体に多くの時間と手間がかかっては本末転倒です。そこでお勧めしたいのが、クラウド型ワークフローシステムGluegent Flow(グルージェントフロー)です。Google Workspace やMicrosoft 365 を導入している企業であれば、既存のID基盤を使ってスムーズに導入が可能です。

Gluegent Flowは利用者視点でもハードルの低いワークフローです。申請画面を自由にデザインできるので、紙の申請書類のレイアウトをそのまま活かして現場の抵抗を最小限にしながらワークフローを電子化することができます。それさえも抵抗がある、申請画面を作る時間もないという場合は、既存の申請用紙を活かしたままスキャンして添付するという方法もあります。これまでと同じ記入方法を残しながら、どこにいても承認できる、情報が今どこにあるのかわかるというメリットを手に入れられます。

全面的にテレワークに移行することはないでしょうが、これから先の働き方のひとつとして定着していくことは間違いありません。Gluegent Flowは導入ハードルが低く、誰でも使いやすいワークフローシステムですので、テレワークを取り入れ、定着させていくための手助けになるでしょう。コロナ禍を機にGluegent Flowを使ってワークフローを電子化し、禍を転じて福となす戦略に打って出てはいかがでしょうか。