2019年3月27日水曜日

【CEOの視点】IT企業と渋谷


かつてビットバレーと呼ばれた渋谷にIT企業が戻りつつあります。
一番大きなニュースとしては渋谷ストリームのオフィスフロア全てをGoogleが借り受けるということでしょうか。
その他の再開発プロジェクトも着々と進行していて、サイバーエージェント、GMOグループ、ミクシイ等が分散しているオフィスを渋谷の新しいビルに集結させようとしています。



ただ単純にビットバレーの復権というふうに捉えることもできますが、もう少し深読みしたいと思います。
渋谷がビットバレーと呼ばれた20年前の時代と現代では決定的に違うものがあります。
それは、人材確保の困難さ。

現代では人材の確保は経営の至上命題になりつつあります。
もちろん、人気も実力も兼ね備えた大きな企業においては人材を確保するのは中小企業と比べて難易度はいささか低いですが、人材流動が激しく、人口減少が続く現代において楽観視している企業は存在しません。

大きなIT企業が渋谷の再開発プロジェクトに飛びつくのは人材確保や流出阻止の一面もあるのではないかと思っています。
交通の便が良いことと文化の街である、その上で話題性も十分という新しく広いオフィスは働く人たちにとって魅力的であり、企業にとってはそうしたオフィスに人を集めることで会社を、より魅力的に見せる一助になります。
昨今では売上向上のためだけでなく、企業イメージの浸透やブランドを高めるためにテレビCMを流す企業も多くなり、こちらもそうした側面に期待しているのではないかと推測しています。

また、WeWorkやKnotel等が展開している好立地に小規模オフィスを提供するサービスが注目されてきているのはこうした動きと無関係とは思えません。
現在のところ、Knotelは日本未進出ですが、WeWorkは2019年秋に開業する渋谷スクランブルスクエア東棟に国内最大拠点を設置することを発表しており、高付加価値なビルに小規模オフィスを設けることもできるようになっています。

渋谷の再開発はまだまだ続きますので、IT企業にとってさらにエキサイティングな街になることは間違いありません。
思えば弊社も2009年までは渋谷に拠点を持っていました。
あれから10年。ノスタルジックな意味だけでなく、渋谷に帰ることを検討すべき時期にきているのかもしれません。


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